中古住宅は値引き交渉できる?買主必見のコツとは。
少しでも安く中古住宅を買いたいけど、
値引き交渉ってできるのかな・・・?と思っていませんか?
この記事では、不動産・建築業界でキャリアを積んできた一級建築士が、
中古住宅の値引き交渉について解説していきます。
買主様必見の交渉のコツも紹介しているので、
ぜひサクッと読んでみてください。
中古住宅は値引き交渉できる?
結論として、中古住宅は値引き交渉できます!
そもそも不動産は、株価とは違って値段が明確になっているわけではなく、
不動産鑑定士が(正しそうな)価格を出したり、周辺の物件相場で決まっています。
(知り合いの不動産鑑定士談)
正しい価格など無いのと同じですから、
値引き交渉は不動産業界ではふつうのことです。
では、中古住宅の値引き交渉をした場合、相場は一体いくらなのでしょうか?
一般的には、売主の提示価格から1割減くらいが限度です。
提示価格5000万円の物件であれば、▲500万円の減くらいですね。
これ以上の交渉をすると、売主から嫌な顔をされて、
取引が破談になってしまう可能性がありますので注意しましょう。
中古住宅の値引き交渉における交渉のコツ
とは言え、何の根拠もなく「500万円減らしてもらえませんか?」
とは言いにくいですし、売主も応じにくいでしょう。
そこで値引き交渉における交渉のコツを3つ伝授します。
先にお伝えしておくと、以下の3つがポイントです。
- 周辺相場などを確認する
- ホームインスペクションを行う
- 特殊な条件を探す
中古住宅の値引き交渉のコツ ①周辺相場などを確認する
まずは、周辺相場と比べて対象物件の価格がどうなのかを確認しましょう。
明らかに高いのであれば、
事例を使って説明することで交渉に応じてくれやすくなります。
似たような物件が売りに出ていれば良いですが、
もし見つからない場合は下記のサイトを使えば、不動産取引に関する情報を集めることができますよ。
・不動産取引価格情報検索(国土交通省)
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
・全国地価マップ((一財)資産評価システム研究センター)
https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal?mid=216
上記サイトは不動産業界でも一般的に使われているので、
参考にすると良いかと思います。
中古住宅の値引き交渉のコツ②ホームインスペクションを行う
ホームインスペクションを行うことも
中古住宅の値引き交渉において有効です。
ホームインスペクションとは、
住宅に精通したホームインスペクターが、第三者的な立場から、また専門家の検知から、
住宅の劣化状況、不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期、
おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行う専門業務です。
(日本ホームインスペクターズ協会公式サイト)
第三者の専門家から劣化状況の報告があれば、
改修に必要な費用相当は値引きしてもらうことが考えられるでしょう。
基本的にホームインスペクターは報告書を文書の形で提出するので、
値引き交渉のときには書類をそのまま使うことができます。
一般の方だと気が付かない劣化も、
ホームインスペクションを使えば洗い出すことが出来ます。
安全な取引をする上でも、とても有効な手段になりますね。
参考記事:ホームインスペクションについて詳しく知りたい方はこちら↓
中古住宅の値引き交渉のコツ③特殊な条件を探す
3点目は、特殊な条件を探すことです。
下記に特殊な条件の例をいくつか挙げてみます。
・引き渡しまで時間がかかる
・家財道具の撤去は買主負担
・敷地が道路に接している長さが短い(いわゆる旗竿地)
・周辺のインフラ設備が整っていない(上下水、ガス、電気など)
・長期間買主が見つかっていない
・売主が早く売りたいと思っている
・メンテナンスがあまりされていない
上記はあくまで一例ですので、条件によっては様々考えられます。
特殊条件を見つけることで、価格交渉がしやすくなりますよ。
ちなみに、交渉のコツ②で紹介したホームインスペクターは専門家なので、
依頼をしたときに相談してみる、というのもアリです。
一般の買主の方では見つけられない視点で、アドバイスをもらえるかと。
まとめ:中古住宅の値引き交渉は後悔のないように
この記事では、中古住宅の値引き交渉について解説してきました。
簡単に内容をまとめておきます。
===
・中古住宅は値引き交渉できる。相場は1割程度。
・中古住宅の値引き交渉における交渉のコツは以下の3つ。
①周辺相場などを確認する
②ホームインスペクションを行う
③特殊な条件を探す
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中古住宅の値引き交渉で、数百万円が動くことはよくある話です。
きちんと値引き交渉をしないと、せっかく安くなる物件を高く買ってしまうことになります。
苦手な方もいるかと思いますが、一生に一度の買い物だからこそ、
後悔のないようにしっかり交渉してみてはどうでしょうか。
売主もお互い納得できれば、後味悪くなったりはしません。
良い中古住宅が見つかることを応援しています。
では、この記事はここまで。
おしまい。
参考記事↓