ホームインスペクションを依頼する会社の選び方
「ホームインスペクションを依頼したいけど、どうやって選べば良いんだろう?」
と悩んでいませんか?
この記事では、不動産・建築業界でキャリアを積んできた一級建築士が、
ホームインスペクションを依頼する会社の選び方を解説していきます。
先に結論をお伝えしておくと、ポイントは下記の5つです。
・依頼する「人」を選べること
・一級建築士であること
・ホームインスペクターの資格を持っていること
・わかりやすい説明をしてくれそうなこと
・知識の深さに加えて、知識の広さも持っていること
では、サクッと見ていきましょう。
ホームインスペクションの選び方①:依頼する「人」を選べること
いちばん大事なのは、依頼する「人」を選べることです。
ホームインスペクションの精度は、
担当者のスキル次第ですので、
「会社」を選ぶのではなく、「人」を選ぶことが大事。
よく大手のインスペクション会社では、
依頼したけど当日に誰が来るかがわからない、
という状況が起きます。
これだと、「人」が選べていないですよね。
たとえば病気をしたときに、
大病院に行ったからといって、
優秀なお医者さんが診てくれるとは限りません。
逆に小さな診療所でも、
開業医の人など優秀な人はたくさんいますよね。
このように、インスペクションを依頼するなら、
「会社」ではなく、「人」を選ぶ
ということを大事にするのがオススメです。
ホームインスペクションの選び方②:一級建築士であること
「人」を選ぶといっても、
どんな人を選べば良いのでしょうか。
1つの条件は、一級建築士であることです。
一級建築士は、建築系で最上位の資格。
建築界隈では、一級建築士を取ってようやく一人前です。
二流のお医者さんと、一流のお医者さんなら、
どう考えても一流のお医者さんに頼みたいですよね。
これと同じで、一生に一度の住宅という買い物において、
あえて一級建築士を選ばない理由は1つもないかと。
一級建築士を選ぶ、というのは、
「人」の選び方として、キホンの「キ」だと思ってもらってよいと思います。
ホームインスペクションの選び方③:ホームインスペクターの資格を持っていること
「人」の選び方としては、
ホームインスペクターの資格を持っていることも重要です。
ホームインスペクターという資格は聞き馴染みがないかもですが、
日本ホームインスペクターズ協会による資格です。
私自身もこの資格をとりましたが、
一級建築士であっても、知らない情報もかなりありました。
一級建築士だからと言って、
ホームインスペクションにも詳しいとは限らないので、
せっかく依頼するなら、これも押さえておきたい資格です。
ホームインスペクションを依頼するなら、
一級建築士×ホームインスペクター
というのが、人選びのポイントになる資格ですね。
ホームインスペクションの選び方④:わかりやすい説明をしてくれそうなこと
わかりやすい説明をしてくれそうなことも、
ホームインスペクター選びには大事なポイント。
なぜなら不動産・建築業界は、専門用語が多く、
一般の方にはわかりにくいことが多いから。
私自身、初めてこの業界に入ったときに、
知らない言葉ばかりで、グーグル先生にお世話になりっぱなしでした。
また私の実体験として、
いわゆる「現場に詳しいおっちゃん」は、
説明がわかりにくいことが多い・・・
彼らは業界の中で仕事をしてきているので、
いくら現場に詳しくても、一般の方向けに「翻訳」して説明することが苦手だったりします。
インスペクションをしてもらっても、
結局、わかりにくい説明で自分が理解できないと意味がないですよね。
こういう意味で、わかりやすい説明をしてくれるホームインスペクター、というのは意外と重要です。
わかりやすい説明をしてくれそうなホームインスペクターの選び方
でも、わかりやすい説明をしてくれそうかどうかって、
中々見分けがつかないですよね。
ここでは、私が考える参考にすべきポイントを3つ紹介しておきます。
①ホームページがわかりやすい
→ 一般の方向けにどのような表現がされているかチェック
②ブログやSNSで親近感が持てる
→ わかりやすい表現で親近感が持てれば、コミュニケーション能力が高い傾向あり
③学歴が高い
→ 身も蓋もないですが、現実的には高い学歴の人のほうが頭の回転が早く、コミュニケーション能力が高い傾向あり
ホームインスペクションの選び方⑤:知識の深さに加えて、知識の広さも持っていること
最後のポイントは、
知識の深さだけではなく、広さも持っていることです。
一級建築士で、かつホームインスペクターの資格を持っていれば、
知識の深さとしては十分あると思います。
しかし、いざ自宅を買うときは、
建築の技術的な面だけでなく、不動産もふくめた総合的なアドバイスが欲しいところですよね。
こういう意味から、知識の深さだけではなく、
幅広い知識をもっていることが重要というわけ。
知識の広さについては、
これまでの経歴や、関連する資格で判断するのが◎です。
(不動産に関わった経験など)
まとめ:ホームインスペクションの選び方にはポイントがある
この記事ではホームインスペクションを依頼する会社の選び方を解説してきました。
最後にサクッとポイントをまとめておきます。
・依頼する「人」を選べること
・一級建築士であること
・ホームインスペクターの資格を持っていること
・わかりやすい説明をしてくれそうなこと
・知識の深さに加えて、知識の広さも持っていること
上記を踏まえて、後悔のない住宅購入ができることを願っています。
では。おしまい。